フィールド型・スピーカーをお使い方にとって、励磁電源装置は悩ましいところだと思います。
整流管かシリコンダイオードかセレンか整流素子の選択はそれぞれ長所、短所が有り音色にも影響を及ぼすため結局「やってみなければ分からない」というところに落ち着いてしまったりします。
小口径のドイツ系フィールド型・スピーカーではかけるべき電圧が80ボルトから120ボルトくらいまでなのでその範囲をカバーでき、電圧計を備えていること、定電源でよいこと、レコードコンサートにも持ち込めるよう小型軽量であること、整流素子に不安の無いこと、を満足する装置を友人の Acoustic Mirror Reserch さんに製作していただきました。
本機の特徴は、
・出力電圧連続可変(70~130V)
・スロースタート(スパイクノイズレス)
・小型軽量(チョークトレンスレス)
電源を入れると電圧がゆっくりと上がってゆくので「バチッ」というスパイクノイズはありません。機材にやさしい設計です。可変抵抗を回すと電圧を調整することができ任意の値で止めることが出来ます。
また、POWER MOS FETを使用しているため商用電源AC100ボルトの揺らぎに左右されにくく、出力電圧も安定しておりノイズも少ないとのことです。
以下、製品仕様です。
◎ フィールド型・スピーカー用励磁電源装置 AM-PS1 ◎
回路方式: ローノイズアナログ方式、 POWER MOS FETソースフォロワー
入力電圧: AC100V
定格出力: DC100V/100mA
出力可変範囲: DC70V~130V @1kΩ
サイズ: W110xD200xH150mm
消費電力: 40W/h
質量: 1.8Kg