KL42006は第二次世界大戦前から使われたフィールドスピーカーです。口径は30センチ、専用箱付き。KL42006専用箱は励磁電源付きと無しの型がありますが、組み合わせるアンプによって選ぶようです。アンプに電源供給機能があれば、スピーカー側には電源装置なし。アンプから電源が供給できればスピーカー側に電源を備える。アンプはRE604のシングルアンプか、プッシュプルが専用アンプです。プッシュプル型が電源を供給できるようになっています。
たとえ状態が良くても電源電圧は定格より低めで使ってください。作られてから7、80年以上を経ていますので現行の材質と同様とは考えないでください。見た目あるいはテスターの値だけで判断するのは間違いです。
電源装置はトランジスタ式が5万円くらいから、整流管式が10万円くらいから(1台)
ボイスコイル15Ω、フィールドコイル2.4KΩ(実測値)
フィールド電源(整流管式)は別、スピーカーユニット及び専用箱のみ。
箱の寸法 幅約44.5cmx高さ58.5cmx奥行き24.5cm
第二次世界大戦の戦禍をくぐり抜け、製造から70年ほど、あるいはそれ以上経ったスピーカーが現存していること自体が希有なことで、今では欧州でも底をついたのか流通が滞っているためか分かりませんが状態の良いものは大変手に入りにくいです。そして現代でも長期の使用に耐えるように点検整備するのは技術的になかなか大変なことで、高い技術力と豊かな経験を要します。
音出しの様子です。↓youtube動画
https://www.youtube.com/watch?v=ZrN0rsWTRX0
1.コーン紙の切れ補修
2.フィールドコイル外周ペーパー巻き直し
3.フィールドコイル引き出し線劣化対策
4.全体分解清掃および組み立て調整 を施しましたので今後長くお使いいただける思います。
税込み価格
大きな画像はこちら↓
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箱の画像です↓
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箱に取り付けたところ youtube動画です↓
https://www.youtube.com/watch?v=XtapWU2fzzM
¥690,000